ポスティングと新聞折込の違いとは?それぞれの特色を理解しよう!
チラシで商品やサービスを宣伝したいと考えたとき、ポスティングにしようか、それとも新聞折込にしようか、配布方法に悩んでしまう方は多いでしょう。どちらがよいのかは、業種や目的、ターゲット層よっても変わってきます。そこで今回は、ポスティングと新聞折込の違いとそれぞれの特色について詳しく解説します。よくチェックしましょう。
ポスティングと新聞折込はどう違う?
ポスティングは、配布したいチラシを個人宅や共同住宅(マンション・アパートなど)のポストに直接投函します。一方、新聞折込はチラシを毎日家庭に配達される新聞に挟みこんで配布します。2種類の配布方法は、チラシを個人の住居に配布するという点は同じですが、何が異なるのか違いをまとめてみました。
■配布方法
新聞折込は新聞社の仲介業者に依頼し、新聞に複数のチラシと一緒に挟みこまれ配達されます。ポスティングは個人で配布可能。業者に依頼することもできます。
■ターゲット
新聞折込は新聞を取っている人に向け配布されます。新聞は若い人も読みますが50~60代の購読者が多いといわれており、高年齢層や主婦層がターゲットに挙げられます。ポスティングは単身者、家族、事業所などターゲットは固定せずさまざまです。
■配布期間
新聞折込のチラシ配布期間は1日のみです。ポスティングであればチラシの配布枚数によって期間が異なり数日かかってしまうこともあります。「確実にこの日にチラシを配布したい」と日にちを指定した、スピード感のあるチラシ配布を希望するのであれば、新聞折込が向いています。
■配布エリア
新聞折込の配布エリアは全国どこでも対応できます。ただし、範囲は広くてもチラシの配布は新聞契約者宅のみになります。また、町や丁単位の指定は通常ではできません。ポスティングは、小さなエリアから広範囲にわたって柔軟に対応可能です。ターゲット層を考えエリアを絞って配布することもできます。
■配布物の形状
配布物の形状に自由がきくのはポスティングでしょう。新聞折込では、基本的に四角いチラシが対象です。新聞にチラシを挟みこんでいく作業は機械が行っています。厚さや丸みがあるもの、冊子など機械で対応ができないチラシは、手作業になりその分コストがかかってしまいます。(追加料金・単価2円~3円程度)ポスティングであればとくに大きな制限はなく、チラシの形状が特殊なもののほか、試供品やノベルティなどの配布も行うことができます。
■配布コスト
配布コストは、新聞折込の方が安くすませることができるでしょう。新聞折込は新聞にチラシを挟みこむだけで、配布は新聞配達にしてもらいます。ポスティングはチラシを1枚ずつポストに投函しなければならず、人件費や時間など配布コストがかかってしまいます。新聞折込でかかる料金はエリアによっても異なりますが、B4サイズで約3円前後で行うことができます。ポスティングの料金は、約3円~8円前後といわれています。配達エリアの住居密度が下がれば料金は上がり、住宅密集地エリアであれば料金は安価になります。
■反響率
新聞折込は他のチラシと一緒に挟みこまれて配布されるため、気づかれないまま捨てられてしまう可能性があります。ただし、スーパーや量販店のチラシは主婦がしっかりチェックをいれる可能性が高いため、反響率もアップするでしょう。ポスティングはポストに確実に配布が行われるため、ポストから手に取るタイミングで目に止まることも多いでしょう。よって、ポスティングの方が反響率は高いといえます。
ポスティングに向いている業種
ポスティングに向いている業種は、まずターゲットが居住しているエリアに店舗があることです。ターゲットの気が向いた時に、ふと訪れることができる距離に店舗があればなおベターです。
また、扱っている商品やサービスが日常生活に関わるもの、利用頻度の高い物であれば、ポスティングの効果も期待できるでしょう。ここからは、具体的にポスティングがどのような業種に向いているのかを見ていきましょう。
■宅配サービス
ピザ、そば、うどん、ハンバーガー、寿司などを利用できる宅配サービスはポスティング向きの業種です。たとえば、日常生活の中でお腹が空いた時、料理を作りたくない時、家にお客さんが訪れた時などに美味しそうな写真と共に商品やサービスを紹介するお店のチラシがポスティングされていたら、ついつい目にしてしまう方も多いでしょう。チラシを見ながら電話注文を行えば、簡単に宅配サービスを利用できます。さらに、チラシにクーポンや無料券などをつければ次回の注文につながる可能性も広がります。
■飲食店
飲食店のお店がオープンする、リニューアルするといった場合にもポスティングは有効です。近隣のエリアに配布することで、宣伝と同時に挨拶も兼ねることができます。親しみやすいチラシで近隣の方が「行ってみよう」と足を運ぶきっかけが作れるでしょう。
■教育・習い事
学習塾、幼児教育、パソコン教室、ピアノ、水泳、サッカー、ダンス、ジムといった教育や習い事系の業種はポスティングに向いています。子ども向けの教育・習い事のチラシは、子どもが多く住んでいるエリアを定め、興味を持ちそうな家庭にチラシを効率よく配布できます。また、大人向けに教育・習い事のチラシを配布する時も年齢層、男性/女性向きかなど、ある程度ターゲットを絞ることで効果をアップできます。
■美容
美容室、エステ、ネイルサロン、マツエクサロンなどの美容関係の店舗では新規顧客を得るためにポスティングはおすすめです。お店を気に入ってもらえれば、顧客になって何度も足を運んでくれる可能性も高まります。チラシにクーポンやキャンペーンの告知などをつけておけば、さらに効果は上がるでしょう。
新聞折込に向いている業種
■スーパー・ホームセンター・家電量販店・デパート
日常的に使われる商品を取り扱っている業種は、新聞折込がおすすめです。食料品や生活用品など、頻繁に購入するものは曜日や日にちを定期的に決めてチラシを配布することで、宣伝効果をアップできるでしょう。
■アパレル店、紳士向けスーツ店、学生服店
入学や卒業、入社式など時期によって需要が高くなるスーツや学生服、カバン、ランドセルなどは商品が新作で入荷したお知らせやセールのタイミング、シーズンに合わせ新聞折込を入れることで購買意欲を高めることができるでしょう。
■不動産・自動車販売
イベントを事前に告知して集客を狙いたい業種には、日にちや曜日を指定できる新聞折込が向いています。不動産業では家の内覧会、自動車販売業は車の試乗会など、さまざまなイベントを実施しています。高額な家や車は、チラシではなかなかよさを紹介しきれません。まずは、イベントを開催しチラシを配布することで、お店に足を運んでもらえるきっかけを新聞折込で作ることができます。
今回は、ポスティングと新聞折込の違いとそれぞれの特色について紹介しました。チラシの配布を考えている方は、まずは自分の業種がどちらの配布方法に向いているのか確認してみましょう。この記事を参考により効果的なチラシ配布を行ってくださいね。