ポスティングに向いている業種、向いていない業種とは?ポスティングの反響率
ポスティングを手軽で効果が高いエリアマーケティングの手段として検討している人も多いかと思いますが、その前にポスティングを広告手段として活用するのにその業種が向いているのかどうか考える必要があります。この記事ではポスティングに向いている業種や向いていない業種について解説します。
ポスティングに向いていない業種
ポスティングは集客の対象エリアをある程度絞って投函するため、エリアを絞らずに広範囲で集客したい業種は不向きです。
■集客対象が限定されている
趣味趣向が限定されているサービスや商品は向いていません。たとえばアニメ関連やたばこなどの嗜好品関連の商品です。趣味性の高いサービスや商品はポスティングではなく、関心を持った人が見るサイトなどで宣伝をすると効果が見込めます。
■不特定多数が対象
大型の商業施設やテーマパークなど年齢層関係なく幅広く不特定多数を対象にする施設などは、限られたエリアの隅々にまで情報を届けるというポスティングの利点を活かすことができません。広域に宣伝するのであればwebやテレビCMのほうが効果的です。
■全国を対象範囲にしている
日本全国を対象にする通信販売は、地域を絞ることで効果が期待できるポスティングのメリットが活かせません。全国を網羅するには時間も費用も莫大になってしまうため、テレビやwebを活用したほうがコストも抑えられます。
ポスティングに向いている業種
ポスティングのメリットは、地域や対象を絞った戦略的な販売促進、限られた地域の隅々に情報を届ける、広告費用を抑えながら定期的に活用できるなどです。つまり、気軽に行ける距離に実店舗があることが理想です。
■不動産系
物件ごとに地域を絞って、関心を持ってくれそうな世代が多いエリアに優先的に投函することで効果が期待できます。新築物件や中古物件の魅力を伝える際に、大きな紙面を使って視覚に訴えられるのもポスティングの強みです。
■宅配サービス系
ピザや中華、ハンバーガー、寿司などの宅配サービスは利用頻度も高く、チラシを見ながら注文することが多いです。季節限定のメニューの提供やクーポンをつけることで、より注文してもらえる可能性が高まります。新聞を購読していない世代や、忙しくて情報収集をする時間のない子育て世代の目にも止まりやすいです。
■教育系
その地域にどのような世代、世帯が住んでいるのか対象を絞ってターゲットとなる家庭に投函できるため非常に効果的です。習い事に関しても、どの世代を対象にするのか内容によって対象を絞ってポスティングすることで効果が見込めます。
■美容・健康系
美容室やエステ、スポーツジム、整体なども定期的に通うことを重視する人が多く、地域に密着したビジネスなのでポスティングの効果が活かせます。気軽に通える雰囲気であるということがわかってもらえれば、リピートする確率も上がります。
■飲食店系
個人経営の小規模な飲食店の場合、新聞折り込みでは広範囲すぎてしまい、他のチラシに埋もれてしまう可能性が高いです。ポスティングであれば、近隣エリアだけに投函すれば低予算で効果を実現できます。お店のオープン時や周年記念、新しいメニューの紹介のタイミングでポスティングを行うことで認知度が高まります。
■生活サービス系
リサイクルショップや便利屋、引越し業者なども需要の可能性がある地域に確実に情報を届けられます。たとえば衣替えや引越しのタイミングでリサイクルショップや不用品回収に関するチラシを手に取れば利用を検討するはずです。
■娯楽系
地元密着のボーリング場やバッティングセンターなどのスポーツ施設も向いています。集合住宅の多い地域では、地域にどのような施設があるかを知らせることで、口コミ効果でさらなる集客も狙えます。
「業種別」ポスティングの反響率
配布したチラシの枚数に対して、どの程度反響があったかを示すのが反響率です。業種によって反響率の平均値には違いがあります。
■不動産
不動産業界は季節ごとの変動や賃貸や分譲などによって反響率が変動します。不動産の場合、反響率は物件内覧会への来場や商談を指標にします。平均は0.02%といわれています。1回の取引当たりの金額が大きいため、全体の平均を下回る結果となっています。
■飲食店
飲食店の反響率は平均0.3%といわれています。商品自体が比較的低価格であったりクーポンなどをつけて消費者にメリットを示しやすかったりする点から、不動産業界などの高額商品を扱う業界と比較すると反響が出やすいです。一方で競合他社も同じことができるため、他社との差別化が必要となります。
■学習塾
学習塾における反響率は全体の平均と変わらない0.1%といわれています。中長期的に通学することを前提として検討するサービスのため、保護者がチラシを見てすぐに入塾というよりは体験入学となる場合が多いです。そのため、体験入学の申し込みが反響数の指標地なります。
自社の業種がポスティングに向いているか、いないかの参考になったでしょうか。業種別の反響率も参考にしながら、ポスティングを使ってより効果的に情報発信できるといいですね。