ポスティングの効果が出ない時にチェックするべきこと!
何度かポスティングを実施しているのに、思ったほど効果が実感できない場合やなかなか効果が出ない場合、正しい方法でポスティングを行っていないことがあります。また、業者に委託している場合にその業者が自分の業界に強くない会社かもしれません。効果が出ないときにどのような点をチェックすればいいか、さまざまな側面からご紹介します。
チラシデザインの構成は適切か
ポスティングで重要なことの一つはどれだけ印象的なデザインや構成で目に留まるかです。チラシのデザインを改善することで反響が1.5~3倍になったという事例もあります。チラシが目に留まるかどうかは、ポストから取り出してから3秒くらいで判断されるといわれています。文字ばかりで読む気にならなかったりビジュアル的に印象的なイラストや写真が使われていなかったりすると目に留まりません。
また目に留まったとしても、キャッチコピーがあいまいだったり掲載されていなかったりして、何のチラシかすぐに判断できずに最後まで読まれずに終わってしまうこともあります。店舗名や地図、割引クーポンなど試してみようとか行ってみようという気につながらないチラシだと効果は半減してしまいます。
連絡先やホームページのURL、QRコードなども記載しておきましょう。ターゲットがサービスや商品に関心を持った時に問い合わせ先があると次の行動につながりやすくなります。でき上がったチラシを受け取り手の目で見て、伝えたい目的や情報が掲載されているか確認しましょう。
依頼したポスティング会社がしっかりと配っているのか
業者にポスティングを依頼する場合には、会社選びがとても重要です。ポスティング会社によっては配布スタッフの管理や教育が行き届いていない場合があり、配布スタッフがチラシを捨ててしまっていたケースも実際にはあります。できれば自社スタッフで配布している会社のほうが、品質は保証されているので安心して任せられます。
また、配布スタッフにGPSロガーを持たせているかも確認する必要があります。プロのポスティング会社は過去のデータから、配布地域や建物の種類、配布曜日や時間などさまざまな角度から効果的に配布する戦略を立てることができます。また、トラブルがあった際にもチラシの回収や謝罪対応をしてくれます。
過去にクレームがあった場所をデータ化しているため、同じトラブルが起こることを防げます。ポスティングを業者に依頼する際には、毎日どの地域に配布したかなどの日報をきちんと提出してくれるか、GPS管理などで配布スタッフの管理が徹底されているかを確認しましょう。
ポスティングしているエリアは適切か
戦略的に地域を絞って1軒1軒に確実に投函することでポスティングの効果は高まります。地域を絞らず店舗の周辺に何となく投函するのと、ターゲットを設定して地域を絞って投函するのでは効果に差が出ます。たとえば、子育て世代の家族や高齢夫婦が住む戸建てが多い地域に、単身世帯が比較的多く利用するスポーツジムのチラシを配布してもあまり効果が期待できません。
配布エリアの年齢層や世帯層、行動範囲などが自社のサービスや商品とマッチしているか確認が必要です。新聞の折込チラシとは異なり、細かく地域選定が可能なので、徒歩圏内の来店者を見込みのであれば半径1~2kmのエリア、主要道路沿いの店舗で車での来店者を見込んでいる場合には主要道路沿いや駅周辺地域に投函すると反響が高くなる傾向にあります。業種によっても地域の選定基準はことなるため、自社の業種に合わせた基準で選びましょう。
枚数や回数は適切か
適切なエリアを選定したら、少しでも多くの人の目に触れるよう反響が見込める先に繰り返しチラシを投函することが大切です。少ない枚数を1度ポスティングしただけではほとんど効果を得ることはできません。平均的にポスティングの反響率は0.01%~0.3%、0.3%とは1,000枚配布して3人から問い合わせがあることです。
そう考えると最低でも1万枚以上の配布が必要です。回数も1度だけではなく地域を絞り、期間をある程度空けて複数回投函することで反響率は上がることが多いです。繰り返し同じチラシを目にすることで認知度があがり、単純接触効果で好意や関心を持ってもらえる可能性が高まります。
数回チラシを配布することで、どの地域の反響率がよいか地域によっての違いが見えてきます。反響率の高いエリアでの配布頻度を高めてアピールすることで、さらに多くの見込み客を取り込める可能性が高まります。エリアごとに配布頻度を変えるのも一つの有効な方法です。
ポスティングを実行しているけどなかなか効果が感じられない場合は、理由を把握したうえで効果的なポスティングをするコツを試してみてください。工夫次第で反響はかなり大きく変わってきますよ。せっかくコストをかけて行うのであれば、地域やターゲットをしっかりと見定めて1件でも多くの反響を得られるよう工夫が必要です。