セグメントポスティングについて解説!似ている「DM」との違いなども紹介
ポスティングはチラシをポストに直接投函する作業ですが、ターゲットの選定方法などによってさまざまな種類に分けられます。今回は、ポスティングの中でもセグメントポスティングにフォーカスを当て、特徴やダイレクトメールとの違い、反響率アップを狙うポイントなどを解説します。ポスティングのコツを知りたい人はぜひ参考にしてください。
「セグメントポスティング」とは?
ポスティング作業は、セグメントポスティングとローラー配布の2種類に大別されます。セグメントポスティングの「セグメント」は「区別」という意味です。ポスティング作業において、ターゲットやエリア、居住形態などで区別することを指し、区別配布などとも呼ばれます。
対して、ローラー配布とは、ターゲットを区別することなくすべての物件に対してポスティングする方法です。
セグメントポスティングには「選別配布」「識別配布」「属性配布」の3種類があります。それぞれの詳しい内容は、以下の通りです。
選別配布
選別配布とは、一戸建てや集合住宅、築年数、庭の有無、カーポートの有無など、視認できる要素について区別してポスティングする方法です。
識別配布
識別配布とは、会社事務所や分譲住宅、賃貸物件など、業者のリストを根拠としてポスティングするターゲットを区別する方法を指します。
属性配布
属性配布とは、国勢調査のデータとGISの両方を参考にしてポスティングのターゲットを決定する方法です。GISは「Geographic Information System」の略であり、日本語では「地理空間情報」と呼ばれます。属性配布によるターゲットの選定では、主にエリア別の人口や年齢層、性別、所得などを基準としています。
ダイレクトメール(DM)との違いは?
ダイレクトメールとは、顧客・見込み顧客の自宅宛てにハガキやカタログを送付する方法です。セール・キャンペーンのお知らせを目的としていたり、ハガキそのものが誕生日クーポンとなったものを送付したりするケースが多いです。
セグメントポスティングは、あくまで自宅や事務所のポストに直接ポスティングする方法であるのに対し、ダイレクトメールは、顧客の住所宛に郵送するといった違いがあります。
以下では、セグメントポスティングとダイレクトメールの違いについてさらに詳しく解説します。
閲覧率
ポスティングチラシは不特定多数へ向けた内容であるため、ポストから取り出してあまり目を通さずに捨てられてしまうこともあるでしょう。対して、ダイレクトメールは顧客の住所宛に届くハガキであるため「どのような内容か知るために一応目を通しておこう」と考える人が多いです。
次のアクションにつながる確率
ダイレクトメールはセグメントポスティングとは異なり、顧客個人宛として届けられているため、心理的な面からも問い合わせ・購入といった次のアクションへとつながりやすい傾向です。
クレームの起こりやすさ
ダイレクトメールは顧客・見込み顧客にハガキを送付するのに対し、セグメントポスティングはチラシの内容に興味がない人にも届いてしまうため、その分クレームも発生しやすいといえます。
反響率を上げるポイントとは
セグメントポスティングの反響率を上げるポイントは、以下の通りです。
無料体験や見学会などで入り口を広げる
たとえばジムや学習塾のチラシの場合、いきなり契約を勧めるチラシを受け取ってもすぐにアクションに移す人は少ないでしょう。まずは無料体験や見学会などの宣伝をすることで、「見学だけなら行ってみようかな」と前向きに検討してもらえる可能性が高まり、本契約への入り口を広げることが可能です。
チラシにクーポンをつける
チラシそのものをクーポンとして「このチラシを持参すると10%オフ」「チラシを見たと伝えればワンドリンクサービス」のような付加価値をつけるのも効果的です。ただし、配布するチラシに毎回のようにクーポンをつけていると、クーポンがついていない場合にアクションを促せなくなる恐れもあります。クーポンの内容や頻度を模索して、もっとも効果的なスタイルを見つけてください。
セグメントポスティングの効果を分析する
セグメントポスティングで重要となるのは効果の分析です。反響率が高いのはどのエリアか・どの年齢層かなどを具体的な数字で確認することで、効率よく集客につなげることが可能です。反響率を測定する方法は、チラシにエリアごとに異なるクーポンをつける、来店アンケートで来店のきっかけを答えてもらうなどのさまざまな方法があります。
まとめ
今回は、セグメントポスティングの概要やダイレクトメールとの違いに加え、反響率を上げるポイントについても詳しく解説しました。セグメントポスティングはターゲットやエリアなどを区別してポスティングする方法であり、選別配布・識別配布・属性配布の3種類があります。顧客の住所に直接郵送するダイレクトメールと比較すると、閲覧率や反響率などが劣りやすいのも事実ですが、工夫次第で反響率をアップさせることも可能です。無料体験や見学会への参加を促す内容にしたり、チラシにクーポンをつけて配布したりするなどの方法を試して、自社に合ったスタイルを見つけてください。セグメントポスティングのコツを知りたい人は、今回の記事をぜひ参考にしてください。