英語を使ったポスティングチラシを作成するメリット・デメリットとは?
ポスティングチラシとは、企業や店舗の広告宣伝、自治体によるお知らせを伝える方法として、郵便受けに投函されるチラシのことです。日本のポスティングチラシは日本語でつくられるのが一般的ですが、近年英語を使ったポスティングチラシも増えてきています。今回は、英語のポスティングチラシのメリット・デメリットを解説しましょう。
英語を使ったポスティングチラシの種類
英語を使ったポスティングチラシの種類として、一部を英語で表現したものとすべて英語で書かれているものの2種類があります。
前者は文章を日本語で書いて、アクセントとして英語を取り入れます。とくに英会話教室やインターナショナルスクール、留学のお知らせなどをする際には、英語表記を取り入れることでより専門性が高くなっているように見えるのです。
こうして、英語を学びたいと考えている人の意識をうまく利用して、チラシの内容に興味を持ってもらうことにつながります。そして、実際に英語圏から輸入した商品を紹介する際に、商品名をカタカナで表記するのではなく英語のままにすることで、チラシとしてもおしゃれになるうえ、商品の魅力も伝わりやすくなります。
重要な部分を英語にして、詳しい内容を日本語で書くことでデザインにメリハリが生まれ、人の目を引きやすくする効果が期待できるのです。
外国人に向けたすべて英語のチラシ
海外からのスタッフや移住者へ向けてチラシを作る場合、内容をすべて英語にして詳細な部分まで理解してもらう必要があります。長く日本に住んでいる外国人でなければ、日本語を完全に理解することは難しいでしょう。そんなときはポスティングチラシをすべて英語で書き、画像などを踏まえて内容を伝えてください。
チラシを作る際のコツ
どのようなデザインや配色がきれいと思われるかは、国の文化によって異なります。日本人が見て美しい・見やすいと感じるチラシが、外国人にとっても同じものだとは限りません。チラシを見るスタッフの出身国を把握して、文化を理解したうえで作成することをおすすめします。
そして、英語は左から右に向かって読む言語です。全体のレイアウトは横書きに適したものにして、キャッチコピーなど一番伝えるべき部分は左上に配置してください。英語だと思い込んで使っている和製英語にも注意が必要です。
英語を使ったポスティングチラシを作成するメリット
英語を使ったポスティングチラシを作成するメリットとして、外国人顧客を獲得できる点が挙げられます。漢字や平仮名、カタカナが混ざっている日本語は、外国人にとっては非常に難しい言語なのです。
そこで、伝えたい部分を英語にすることでもっともアピールしたいところが伝わり、興味を惹けます。全文英語にすれば、よりチラシの内容が分かりやすくなるでしょう。外国人顧客を獲得する意思表示にもなり、企業のグローバル化にも近づいていけます。
英語表記の方がなじみやすいケースも
海外の有名ブランドを取り扱った内容を伝える場合、そのまま英語表記にした方が日本人にとっても親しみやすくなります。英語のブランドを無理にカタカナ表記にすると、偽物のように見えてしまう恐れがあるので注意しましょう。ブランドが持つイメージや高級感、信頼感をそのまま伝えるために、ブランド名などの固有名詞は英語表記にしてください。
英語を使ったポスティングチラシを作成すデメリット
英語を使ったポスティングチラシのデメリットとして、伝わる相手が限られてしまうことが挙げられます。一部分を英語にするだけなら日本人にも読めますが、すべてを英語にすると外国人か英語を読める日本人にしか内容を伝えられません。
そして、外国人だからといって英語を読めるわけではないため、英語圏の外国人以外にもチラシでアピールできなくなってしまいます。英語でポスティングチラシを作成する際には、ターゲットをしっかり定めたうえで内容を考え、英語で書くかどうか決める必要があります。そして、同時にポスティングチラシを配布するエリアを決めるハードルも高くなるので注意しましょう。
英語を使ったチラシを配るには、外国人や外国に興味がある方、英語が読める日本人がいるエリアを絞らなくてはいけません。そのため、むやみにチラシをポスティングしても意味がなくなってしまいます。事前にエリアの住民について調べてください。
コストパフォーマンスが高くなる可能性がある
英語のチラシはポスティングする相手を限定することになるため、配る枚数や手間を考慮する必要がありコストパフォーマンスが高くなる傾向があります。チラシを作成・配布するスタッフや社員の負担も考量したうえで、英語のポスティングチラシを作成しましょう。
まとめ
ここでは、英語を使ったポスティングチラシについて解説しました。ポスティングチラシに英語を適切に盛り込むことで、より商品や伝えたいことの魅力が分かりやすくなることが考えられます。外国人顧客の獲得につながることも期待できるでしょう。ただ、ターゲット層をきっちり見極めなければポスティングチラシを作成する意味がなくなってしまいます。事前の調査を入念に行い、チラシを作成することが重要です。