ポスティングに使用する紙の種類とそれぞれの特徴について知ろう!
ポスティングに使うチラシにはいくつかの種類があります。使用する紙によってチラシの反響にも影響があるといわれており、どんな紙を選ぶのかは重要なポイントの1つです。そこで今回は、ポスティングに使用する紙の種類とそれぞれの特徴について解説します。さらに、ポスティングチラシのデザインについても知っておきましょう。
ポスティングに使用する紙の種類とそれぞれの特徴
ポスティングに使用する紙の種類は大きく分けると3つあります。
■コート紙
チラシ表面にコート剤を塗布しているため、光沢があり触り心地もツヤツヤしています。発色性もよく色鮮やかに印刷できます。コート紙に向いているのは写真を多く使用しているチラシ、カラーが多彩なチラシ、告知ポスターなどイラストや写真を多く使用されたチラシです。美しさをより引き立てることができます。
■マット紙
マット紙はツヤがなく、手触りはしっとりしています。光沢を抑えているため、小さめの文字や長い文面でもチラシの文字が使用しやすいでしょう。印刷の色味はややくすんだ感じの渋みが出るため、落ち着いた印象を与えることができます。マット紙に向いているチラシは旅行案内やダイニングバー、ヘアサロンなどです。高級感やグレードの高い商品やサービスを宣伝したい店舗に向いています。
■普通紙(上質紙)
表面加工がされていないため、手触りはざらっとした質感があります。コーティングはされていないので、印刷の色味は暗めでくすんだ感じの仕上がりです。普通紙は文字数が多いチラシやアンケート用紙、名簿、応募など書き込み欄をチラシに設けたい時に向いています。
また、普通紙は紙の繊維が自然な質感を与えるため、ナチュラルなイメージを持つチラシにも合うでしょう。ガーデニング商品や有機栽培のカフェ、ウッドハウスにある雑貨や小物など、飲食からインテリア関係の宣伝におすすめです。
ポスティングに使用する紙の選び方
ポスティングの紙を選択する時に考えなければいけないことは、チラシのデザイン性、加筆性、光沢感が大切なポイントになります。たとえば、チラシに写真やイラストを入れたいのであればツヤのある光沢紙、チラシに書き込みたいということであれば光沢感を抑え文字が読み取りやすいマット紙といったように、チラシで伝えたい内容に合わせた紙を選びましょう。
次に検討しなければならないのがチラシの「サイズ」です。ポスティングのチラシサイズは、一般的に「A4」または「B5」サイズといわれています。このサイズは配る側、受け取る側がちょうどよいサイズという観点から選ばれているようです。ただし、業種によってはサイズを選択することでチラシが見やすい、インパクトがあるなどで効果をアップさせることができます。
■A4は折らずにポスティングできる
A4サイズの紙はポストに折らずに投函できます。紙のサイズは210×297mmでこれ以上大きいサイズは折って投函しなければいけません。ポスティングでは最も使用されているサイズで、見やすく保存しやすいという特徴があります。そのため、ピザ、寿司などの宅配用チラシや、水回りや鍵のトラブルなどの困った時に消費者に見てもらいたいチラシに向いています。商品やサービスの情報が多い、小売店などにおすすめのサイズです。
■A3はスーパーの特売日に活用
A3サイズは、たくさんの商品や情報を宣伝したい時に活用できるサイズです。紙のサイズは297×420mmあり、スーパーの商品やセール情報、特売品の値段などをしっかり掲載できます。
■B4でインパクトを与える
B4サイズは257×364mmです。ポストにはそのまま投函できないので、半分または観音開きに紙を折りポスティングします。このサイズは、写真を多くチラシに使用したい場合に有効です。ヘアサロンやネイルサロン、まつエクといった、美容関係のチラシや新築物件などを紹介する不動産会社のチラシなどに向いています。
■B5、A5でコンパクトにまとめる
B5は182×257mm、A5は148×210mmとサイズも小さめです。このサイズは、例を挙げると学習塾や屋根、畳、ガレージなどのリフォーム会社など、宣伝したい内容の情報量が少ない業種におすすめです。また、キャンペーン告知やセールなど的を絞ったPRを行いたいときにも活用できます。
■B3は物件情報に活用できる
B3は364×515mmでチラシで最も大きなサイズになります。ポスティングを行う時は2つ折りや4つ折りで投函されます。このサイズは、物件の外観や内装など家に様子を広々と写真や図面で紹介したい場合に使用することが多く、不動産会社や工務店などに適したサイズです。
ポスティングチラシはデザインも重要!
実は、ポスティングチラシのデザインもとても重要といわれており、チラシの反響率はデザインで決まるといわれています。何よりも有効なデザインは、チラシを手に取った時に「これだ!」と自分にとって必要な情報が入っていると思わせるデザインです。そう思わせるチラシを作成するには、伝えたいターゲットや内容をしっかり決めた上でデザインを決めていきます。
チラシで伝えたいキャッチコピーは目立つ場所に配置し、3分の1以上の紙面を使うことをおすすめします。チラシを手にした時、まずキャッチコピーが目に飛び込んでくることで、内容を把握できます。チラシの文章構成はできるだけシンプルに要点をまとめわかりやすいチラシを作成しましょう。
また、写真を掲載する時には、イメージや雰囲気が伝わるように大きな写真をおすすめします。チラシのデザインは色のバランスも大切です。基本的に、色の使い過ぎはごちゃごちゃしてしまうのでNGです。色を決めるときには3色ベースで決めるとよいでしょう。ターゲットに好まれる色、店舗、商品、サービスをイメージする色、季節感を感じさせる色などがおすすめです。
今回は、ポスティングに使用する紙の種類と特徴について紹介しました。選ぶ紙質や厚さ、デザインなどによって、チラシの仕上がりも印象が大きく変わってきます。商品やサービスのイメージに合った用紙を選び、広告宣伝効果をアップさせましょう。これからポスティングを発注したいと考えている方は、参考にしてみてくださいね。